大会概要

第27回大会の開催情報をご案内します。

大会長挨拶

このたび、日本動物遺伝育種学会第27回大会を、2026年11月28日 (土)・29日 (日) の2日間にわたり、広島大学東広島キャンパスにおいて開催する運びとなりました。 大会長を務めさせていただくにあたり、全国からお越しになる会員ならびに関係者の皆様を、心より歓迎申し上げます。

近年、ゲノム解析技術やバイオインフォマティクス、人工知能などの急速な進展により、動物遺伝育種学は新たな発展の時代を迎えています。 家畜の生産性や健全性の向上に加え、遺伝的多様性の保全、環境適応性の解明、持続可能な畜産の実現など、本学問分野が果たすべき役割はますます広がっています。 また、動物の遺伝情報を活用する研究は、家畜や魚類の育種改良にとどまらず、野生動物の生態解明や生物多様性の保全、さらには人と野生動物との共生にも重要な役割を果たしています。近年、全国各地でツキノワグマの目撃や人里への出没が相次ぎ、人身被害も含めて大きな社会的関心を集めています。 私自身も、ツキノワグマをはじめとする野生動物を対象に、環境DNAを活用した生息状況の把握や新たなモニタリング技術の研究に取り組んでいます。こうした社会的課題に向き合うなかで、動物の遺伝情報を読み解き、その生態や個体群の実態を科学的に明らかにすることが、野生動物の適切な保護管理や人と野生動物が共存できる社会の実現につながるものと考えています。 動物遺伝育種学の知識と技術が社会に貢献できる領域は、今後さらに広がっていくものと期待しています。

大会初日の11月28日 (土) には、研究発表、学会総会、懇親会を予定しています。最新の研究成果を共有し、活発な討論を交わすとともに、世代や所属、研究分野を越えた交流を通じて、新たな発想や共同研究が生まれる機会となることを期待しています。 特に、学生や若手研究者の皆様には、積極的に研究成果を発信し、多くの研究者との交流を深めていただきたいと願っています。
翌29日 (日) には、学会賞・研究賞受賞講演に続き、シンポジウム「集団ゲノム学的アプローチによる複雑形質予測の最前線」を開催いたします。ゲノム情報から複雑形質を理解し、その発現や変異を予測する研究は、動物遺伝育種学の将来を切り拓く重要な課題の一つです。 本シンポジウムを通じて、集団ゲノム学の最新の研究成果とその可能性を共有し、今後の研究の方向性について議論を深めていただければ幸いです。

開催地の広島県東広島市西条は、日本有数の酒どころとして知られ、豊かな自然と学術・研究環境に恵まれた地域です。晩秋の東広島において、研究交流を深めていただくとともに、広島ならではの風土や食文化にも親しんでいただければ幸いです。
本大会が、動物遺伝育種学のさらなる発展と新たな学術交流の契機となり、研究を通じて社会の未来を考える実り多い2日間となることを願っております。

皆様の多数のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

日本動物遺伝育種学会第27回大会
大会長    西堀 正英
広島大学大学院統合生命科学研究科/大学院スマートソサイエティ実践科学研究院 教授

大会名
日本動物遺伝育種学会第27回大会
大会長
西堀 正英 (広島大学統合生命科学研究科)
会期
2026年11月28日 (土) — 11月29日 (日)
会場
広島大学 東広島キャンパス 生物生産学部C棟
大会運営組織
日本動物遺伝育種学会第27回大会実行委員会
大会実行委員長
米澤 隆弘 (広島大学統合生命科学研究科)
大会実行委員
呉 佳齊 (広島大学統合生命科学研究科)
今井 佳積 (広島県立総合技術研究所技術センター)
増子 諒 (広島大学統合生命科学研究科)